おとめのエッセイ

ホリエモン登場の背景3「最後の恩恵」か「つまずいた出発」か

ライブドア最高財務責任者の胸中 今回は、ライブドアが上場企業として登場したあたりに的を絞って背景を見てみようと思います。 元最高財務責任者の宮内亮治さんの著書『虚構 堀江と私とライブドア』講談社 が一番間近でそういう雰囲気を感じた人の肉声が溢…

ホリエモン登場の背景2〜完全無視する完全勝利は可能か?

源義経、ねずみ小僧、東条英機、総会屋、任侠の徒、小沢一郎、ルパン三世 (ーー) ・・・○○えもん?「敵対的買収という危機感のない経営者にバブルの戦後処理はできない!」 前回こう書きましたが、こうした正論は時に爆発的に受け入れられるときがあると思…

ホリエモン登場の背景1〜株の持ち合いによる澱み

バブルが崩壊して日本経済は焼け野原、そしてもっと悪いことには・・・ それでは、ITバブルの申し子ホリエモン登場前夜である(ITじゃない方の)「80年代バブル崩壊期」の時代背景などを中心に本書を読んでみます。「バブルの崩壊時期になると、大企業の様…

本山美彦『格付け洗脳とアメリカ支配の終わり』ビジネス社

多少この面白い本の紹介ができたと思うので、また動画で一休み(^^)。テレビドラマと映画で有名になりました『ハゲタカ』の音楽に乗せてどうぞ!しかし・・・小説版の鷲津さんの大ファンであったゆっきーは映像版にどうも違和感感じるのですが・・・大森…

本山美彦『格付け洗脳とアメリカ支配の終わり』ビジネス社

リスク・テイキングってカッコいいのかい? さて、世の中リスクテイクという言葉が、だれもやりたがらない難事を決然と男らしく黙ってしぶーく遂行するという本来の意味とは、まったく正反対の意味に間違って使われているよなあ・・・と思う人は私だけでしょ…

【楽しい寄り道】

ラップで経済論争 このシリーズでは背後の経済学の理論をとりあえずケインジアンとアンチケインジアンにしてますが、秀逸な副教材を見つけたのでご紹介いたします。 ズバリ! ラップで経済論争でしょーーーーー!(爆) 好評につき第二弾というのもあるよう…

金融権力を考える(@@)   〜書を捨てよ町へ出よう編

金融権力はやっぱり権力なんだ 金融権力という権力に対しては、権力に対する抗議の常套手段である”デモ”も盛んです。ウィキペディアに、「ウォール街を占拠せよの年表」というのがあるのですが、規模はすごいようです。 日本では過激な行動はないようですが…

滅尽争という無理心中

三島由紀夫の「戯曲の誘惑」という小文にこんな一節がある。「学生時代、新関良三先生の本で、”滅尽争”(フェルニヒエル・カンプ)という言葉を知ったときに、この言葉は私を魅してやまなかった。破局(カタストローフ)という言葉と、この言葉の記憶は今日…

【文学逍遥】猪瀬直樹『ペルソナ三島由紀夫伝』文藝春秋

三人三様のニヒリストたち 原敬暗殺は実はあるルートから平岡定太郎の耳入っていた。親分にそれを伝えに行ったが、原敬は話しだけ聞いてあまり真剣にはとらなかったようである。 果たしてその定太郎の情報は的中した。原は帰らぬ人となって、原の子飼いだっ…

【文学逍遥】猪瀬直樹『ペルソナ三島由紀夫伝』文藝春秋

原敬が任命した祖父平岡定太郎樺太庁長官と長官以後 どんな歴史にもその歴史の主役と脇役がいる。 もちろん主役と脇役とはあくまでもある種の無責任な後世の史観によって分類されたものだ。ここでは、主役とは日本をグランドデザインしていった岸信介を官僚…

【文学逍遥】猪瀬直樹『ペルソナ三島由紀夫伝』文藝春秋

三島由紀夫の戦後 1940年体制を官僚支配、大蔵省による銀行統制を軸に考察するこのブログのシリーズで、避けて通れない人物が一人いる。嘘です(ーー)このあたりの交差点であたしの方から交通事故に遭いたい人物です。 日米安保闘争をめぐって、三島由紀夫V…

【エッセイ】美人すぎる株式

ここで寄り道をしようー。おー!(^0^) あたしの小説ブログの方で、佐藤由加理ちゃんという女子高生が出てきます。背が150センチそこそこしかなくて、とってもキュートなんですが、男性週刊誌(週刊現代とかを想定)にも登場します。 なんで登場するかと…

【私のニーチェ】ニーチェと株式投資

ここで脱線的エッセイをやらねば気が済まないゆっきーなのである。 ニーチェほど株式投資の本質を鋭く洞察した学者はいないと思う。いうまでもなく経済学者よりもである。例えばニーチェを手にする人は、『悦ばしき知識』に以下のような文言があることを知っ…