ライフハック
集合知をめぐる議論というのはいつも堂々巡りの様相を呈しているように見えます。 みんなで意見を持ち寄ると質の高いアウトプットが出てくるという意見の人と、いや、みんなテキトーな無責任なことばっかりいうからどんどんアウトプットの質が落ちるという人…
さて今回は、「情報の大人買い」=「投資」=【内部発ライフログ】化の効用としてセレンディピティ(偶有性)の大切さについて考えてみたいと思います。 まずこの「セレンディピティ」という耳慣れない言葉ですが、ライフハックではよくでてくる言葉で「偶有性」…
それでは「投資」とライフハックの関係を考察してみたいと思います。 前回お馬さんの話を書いてみましたが、今回はもう少しライフハックよりの例を引用してみます。 将来のリターンのためにちょっとだけ作業をしてもらう 標準的なフィードバックループでの行…
少しあいだがあきましたが続きです(〃⌒▽⌒)ゞ 人から勧められる【外部発ライフログ】と自分から進んで決断する【内部発ライフログ】との違いの確認の出発点を「投資」という言葉で考えてみたいと思います。 株式投資の用語の比喩使ったビジネス啓蒙書のベスト…
記録するだけでうまくいく/ディスカヴァー・トゥエンティワン 「ライフログは役に立ちますか?」というのは、「メモをとっておいて役に立つんですか?」「家計簿は何の役に立ちますか?」「日記をつけても意味がないのでは?」というのと同じことです。 メモにも…
自己啓発セミナーが、短期間の合宿などで自己陶酔的な体験を提供しても、いったんその場所を離れてしまえば、加速度的にその多幸症的な記憶の濃度は減衰していきます。 ネットでも何かの話題で一次的な盛り上がりがあっても翌日にはそのワクワク感は失われて…
自己啓発セミナーを受講した人は宗教的といえるような倒錯的な充足を経験し、直後に妄想的•躁的に元気になり、ある種の現実認識の麻痺を引き起こす。この自己啓発セミナーの倒錯的な充足と現実感の麻痺は、心理療法の技法によって起こる退行的経験を、特殊な…
ウェブ社会の思想―“遍在する私”をどう生きるか (NHKブックス)/日本放送出版協会 たとえばある人が、自分は親からの虐待が原因でアルコール依存症になった、と語るとする。いわゆる「アダルト・チルドレン」と呼ばれる、育成環境のゆがみによって、現在の不都…
おはようございます(〃⌒▽⌒)ゞ ウェブ社会の思想―“遍在する私”をどう生きるか (NHKブックス)/日本放送出版協会 (「他者への語りの中から生成してくる」)とすれば、そこで「記録」というメディアが、自己を形成するのに非常に正要な役割を果たすことは、容易に…
ここでひとまず『記憶のゆくたて』が主題としていた記録と記憶のダイナミックな関係について確認したいと思います。 例えば記憶と記録のダイナミックスでない関係とはどんなものだろうか。つまり記憶と記録の静的な関係とはなんだろう。それは、何年何月何日…
ウェブ社会の思想―“遍在する私”をどう生きるか (NHKブックス)/日本放送出版協会 「ユビキタス」「ウェブ2・0」「ネットビジネス」…華々しい流行語の陰で何が起きているのか。蓄積された個人情報をもとに、各人の選ぶべき未来が宿命的に提示される。カスタマ…
切り口を変えて、「過」露出と「過」保護のジレンマについて考えてみます。 個人情報「過」保護が日本を破壊する [ソフトバンク新書]/ソフトバンククリエイティブ 行き過ぎた個人情報保護に警鐘を鳴らす一書。 国際的な潮流に逆行する法律の施行が、個人情報…
前回SF的な知性から導き出される「世界脳」のユートピア的世界について書きました。今日はウェルズさんの理想を引き継ぐことの難しさについて書いてみたいと思います。記憶のゆくたて―デジタル・アーカイヴの文化経済/東京大学出版会 実際に(デジタル•アーカ…
続きでーす(〃⌒▽⌒)ゞ 記憶のゆくたて―デジタル・アーカイヴの文化経済/東京大学出版会 われわれの記録の場所はいまや脳の、そして意識の中にあるだけではない。その場所の偏在と作用を巡って、現代のデジタル技術は、人類史それ自体から遺伝子情報至るまでを…
記憶のゆくたて―デジタル・アーカイヴの文化経済/東京大学出版会 日々刻々と膨大な情報が生産されていく今日のデジタルメディア環境。そうした種々のデジタル情報を記録しようとする試みが、いま世界各国ですすめられている。本書は、その機能や成り立ちを概…
ザ・サーチ グーグルが世界を変えた/日経BP社 ウェプには記憶力がない。バブル絶頂期の1999年にさかのぼって、ザ・スタンド・ドットコムを読みたいと思っても、グーグルのインデックスでも見つけることはできない。最初の「ジエリ!とデビッドのWWWガイド」が…
こんばんわ(〃⌒▽⌒)ゞ 今朝の続きで〜す。人の記憶力には限界がある。だが、あなたの見聞きしたもの、触れたもの、そして普段は気にかけない自分の位置情報や生体情報まで、人生の「すべて」をデジタルに記憶させれば、いつでも簡単に検索して取り出すことが…
前回引用しましたように、グーグルが実現したことの一つは下記のことでした。情報収集コストや情報保存コストが限りなくゼロに近づき、莫大な情報を処理するコストも下がったため、収集して保存するだけでなく、「全体を俯瞰する視点」でその顧客世界「全体…
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)/筑摩書房 第一法則の「神の視点」とは、「全体を怖轍する視点」のことである。 たとえばインターネット事業者と顧客の関係で考えてみよう。ネット事業者とは、顧一人ひとりに対してあるサービスを提…
シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)/筑摩書房 限られた情報と限られた能力で、限られた時間内に拙いながらも何かを判断しつづけ、その判断に基づいてリスクをとって行動する。行動することで新しい情報が生まれる。行動する者同士…
さてお次(o'ー'o) 通常のノウハウ本と区別してライフハック本を7つの特徴から斬るシリーズの二回目です! 二回目は「シリコンバレー精神親和性」としました! じゃあまずそのシリコンバレー精神ってなんだ?というところからなんですが、下記は大ベストセラ…
それで各論にまいります(o'ー'o)ノ 最初の「源流がGTDである」です。 GTDの大前提は「従来までの仕事術は昔の仕事を片付けるためのものであった。しかし今の仕事は違う」(デビット•アレン『ストレスフリーの仕事術』二見書房 日本語版解説「GTDとは何だろ…
ここ数日この原稿書くためにハック本を渉猟してました。なかなかオモシロイ! そこでノウハウ本の世界で定番の7つにまとめるということをしてみました。しかしこの7つにまとめるというのは、あの『7つの習慣』の影響なんでしょうか・・・。このあたりの本…
さて、では予告通りHACK!なる言葉に注目してみましょう。 ある本からHACKの定義を抜き出してみます。「ランチ後15分程度昼寝をすると効率が上がる」「オフィスで椅子に座らず、電話もパソコン入力もミーティングも、ずっと立ったまま処理する」な…