経済全般の本

岩井克人『会社はこれからどうなるのか』平凡社ライブラリー

会社のモノとヒトとの二重性をいったんバラバラにしてみる 其の一 会社をモノにしてしまう編 それではまいりましょう(^^)/「これからわたしは、会社という制度のなかに、会社という法人を純粋にモノにする仕組みと、会社という法人を純粋にヒトにする仕組み…

岩井克人『会社はこれからどうなるのか』平凡社ライブラリー

ヒト的な責任かモノ的な責任か分類してみよう 書籍の絵が、この間までの岩井克人『会社はこれからどうなるか』平凡社ライブラリーに変わってます。文章的には今回はこちらを使って、前回の責任の三分類を検討したいと思います。 ます、それぞれの責任を、こ…

奥村宏『無責任資本主義』東洋経済新報社

約束事=フィクションとしての有限責任〜その範囲について これまで、有限責任はフィクションだと書いてきましたが、ここでは世の中の決まりごとや社会通念といった、人間によって創りだされた制度(=フィクション)によって鏡にように映し出された瞬間に生…

奥村宏『無責任資本主義』東洋経済新報社

株式会社のメリットと意義の再確認、そしてさらに問題点のあぶり出し 論拠をまだ明確にしないまま、雰囲気だけ不気味な株式持ち合いの法人資本主義を見てみました。 そこで今回は、アダム・スミス級の大物で株式会社賛成論を展開するJ・S・ミルの引用から参…

奥村宏『無責任資本主義』東洋経済新報社

責任の分業というフィクションの実態〜人造人間はなんと7割に達している!? 隣の人造人間・・・。 まずは奥村氏の文章から引用します。「外国の会社と比べて日本の会社の特徴はなにかと聞かれれば、終身雇用や年功序列賃金などと並んで、すぐに株式の相互…

奥村宏『無責任資本主義』東洋経済新報社

直木賞作家は直木三十五の作品を読破しているのか? 経済学者はアダム・スミスを・・・ 会社形態というのはいろいろありますが、私みたいな素朴な素人は合名会社や合資会社よりも有限会社、一番偉いのが株式会社だと思ってしまう。 これはもっとぶっちゃけ、…

岩井克人『会社はこれからどうなるのか』平凡社ライブラリー

そもそもなぜ法人は生まれてきたの? というわけで、とってもややこしい人造人間社会が、どうやらたまたまではなくて、必然的な理由で生まれてきたらしい、という予感がして参りました。 素朴な疑問としては、そういうめんどいことをやめにして、結局会社だ…

岩井克人『会社はこれからどうなるのか』平凡社ライブラリー

人造人間は法人実在説の夢をみるか? さて、では先へ参ります(^^)/ 前回のおさらいですが、株主という存在は、ただ単に会社の重要な行為に関する議決権を有しているに過ぎない、これを別サイドから言い換えれば、会社資産の所有者は人間様ではなくて会社とい…

岩井克人『会社はこれからどうなるのか』平凡社ライブラリー

”株主”ってどういう意味?そりゃあ、株の持ち主さ! それでは、スーパーマーケットチェーンのオーナーという大富豪は、お腹が減った時自分のスーパーの食べ物を勝手に食べること能わず!っていうのはどういう理屈で論証されるのでしょうか。 ズバリ! 「株主…

岩井克人『会社はこれからどうなるのか』平凡社ライブラリー

会社は最初は、個人の商店であるような場合が多いと思います。もちろん、最初から大きな資本が準備され、いきなり資本金何十億という会社が大きな会社の関連会社として設立されるというケースもたくさんありますが、ライブドアは少なくとも東大時代に堀江貴…