小幡績『ネット株の心理学』MYCOM新書

じゃあ、東京証券取引所とかマザーズってなんだ〜?

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・・・と脱線しながらですが、株の売買という行為について考えてみました。

 投資と投機との違いってあんまりないのじゃないかなというか、本当の投資というのは上場企業への株式投資じゃなくて、ベンチャーキャピタリストみたいに、それこそ海のものとも山のものともわからない新興のベンチャー企業を自分で見出して最大限のリスクを取って投資するものなんじゃないのか、という考え方には納得も行く所があります。

このあたりを小幡績氏にまとめていただくとします。

「われわれが通常株式投資をする東京証券取引所大阪証券取引所による市場は、主に公開された株式を取り扱う市場で、secondary market(流通市場)と呼ばれます。中古品のことを英語では、second hand といいますから、株式市場に上場されている株を買うのは、ある意味、新車ではなく中古車を買っているようなものです。」
                                『ネット株の心理学』p254

 おおお!

 この視点はとってもわかりやすい!ということは、新車を買う行為はベンチャーキャピタルの投資、未公開株式の売買ということになりますね。日本でもグリーンシートという未公開株市場がもりあがったそうですが、今はどうなのでしょうか。

「我が国では、中古車を含む中古品への評価がこれまで低かったのですが、従来、企業経営者が市場での自社の株価に関心を払わなかったのも、これと関係しているかもしれません。」

 ライブドアにいきなりニッポン放送株を買われちゃったフジサンケイグループが驚いたということもその一例なのかな。

「幅広い投資家が参加できる株式市場には、一つの大きな役割があります。花屋ビジネスのケースと一緒で、新規の資金を有望な企業に供給する役割、企業にとっては資金調達の役割を担っています。(中略:事業がどんどん成功するとという記述)こうなると、大金持ちの個人スポンサーでもベンチャーキャピタルでも足りないほどの資金調達が必要になります。このときに力を発揮するのが、株式市場です」

 これもなっとくが行きます。

「これは、新車を発売することにしか関心のなかったかつての自動車会社のようです。自動車会社は、新車を発売するときにはCMなどにも多額のお金をかけ派手に売りまくり、3年ごとに新型のモデルの新車に買い換えてくれる顧客にしか関心がありませんでした。売ってしまった車については、街の中古屋でいくらの値段がついていようが直接の収益にならないので関心がなかったのです」

 ふむーーーーー。

「株式市場で株を売買している投資家も、中古車を街でやり取りしている人々と同じで、会社には関係ないという扱いになってしまいます。以前の自動車メーカーも、上場したあとの企業も、皆同じ考えだったのです。したがって、株式市場で株取引をしている個人投資家とは、彼らの間で買った負けたのゼロサムゲームをやっている、我社とは関係のない野蛮な人々と思われており、虫けら扱いされていたのです。」小幡績『ネット株の心理学』MYCOM新書 P257

 な〜る。そういう考えだとそうなるのかあ・・・・・・・です。

 今は当然この考え方ではないですよね。

 今は単なる中古市場と考えてはないだろうし、中古市場そのものの重要性の認識もあらためられている。別の機能を果たしつつあって、別の問題を提起している新刊書におけるブックオフの存在なども興味深いところですね。この問題の枠組は、電子書籍市場と既存の紙書籍市場との関係の考察などにも関連してくると思います。

 ということはゼロサムゲーム論をもっときちんと考えないといけないわけだな〜。

とりあえず、議論の整理としては個人的には

ズバリ!スッキリ!!

なので、これを踏まえてまた考えてみます。


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