ヴェニスの商人の法人論4

資本主義の宿命としての未来への飛ばしの幕開け

それでは、シャイロック2.0が活躍する現代のヴェニスの商人の始まりでーす(^^)/。


 舞台は東京渋谷

 ITバブル盛んなりし頃の渋谷です。

 当時渋谷では、シリコンバレーをもじって、渋い(ビター)、谷(バレー)ということでビターバレーなる言葉が生まれていました。
 海千山千の投資家と、それこそ海のものとも山のものともわからないビジネスモデルを引っさげて億万長者を夢見る若者たち。

 そして、シャイロックは米国の著名ベンチャーファンド代表として東京にその状況を視察にやってきているのです。めぼしい企業があれば、ノウハウの乏しい日本のベンチャーに資金を投入しつつ、テキトーに上場させ、莫大なキャピタルゲインを狙おうというシナリオを胸に抱いています。

 一方ビターバレーに集う若者たちのゴール、そしてこの劇の出口は・・・

ズバリ!
$ゆっきーのエッセイブログ

ビバリーヒルズじゃなくて六本木ヒルズ!でしょう!!

 今回からしばらく日本のITバブルに詳しい東谷暁さんにナレーションをお願いしたいと思います。



東谷暁『金より大事なものがある』文春新書 より

  しばしば、日本は事業を興すベンチャー企業家(起業家)には冷たい社会だと言われる。「出る杭は打たれる」というように、オリジナリティを持った人間が活躍し始めると、旧勢力が彼を潰しにかかるというのだ。
 これに比べて、アメリカは起業家にはチャンスを与えて援助する仕組みもあるから、ベンチャー・ビジネスもやりやすくイノベーションも日本などよりはるかに起こりやすいのだという。しかも、失敗しても過去は問われないから、意欲さえあれば何度でも再チャレンジがきくのだとも言う



 ふむふむ。

 これはこの劇の登場人物の一人、業界記者ゆっきーがシャイロック2.0が来日した折、成田空港でその来日の目的を突撃インタビューした時に聞いたセリフとほとんど同じです。

 将来のビバリーじゃなかった、バブリーヒルズ、もとい(笑)、六本木ヒルズを夢見る若者たちはシャイロックのプレゼンを聞いた後、カクテルパーティで談笑しています。みんなひとり残らず夢見る視線でシャイロックのプレゼンに大きく頷いていました。



 おおっと!

 シャイロック2.0がさっそくカモ(じゃなかった)、有望な投資先を見つけたようです。何やらシャイロックは群衆の中から一人の若者の脇をとり、パーティー会場の出口へ向かっています。「さっきのビジネスプランは驚異的に素晴らしい!ついてはこれから、君とだけ秘密の商談がしたい」とか何とか言って誘い出したのでしょう。


 若者は自分の確約された輝かしい未来にうるうるとその目を輝かせています!!!

〜第一幕第一場 終了〜

つづく

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