勉強•読書のハウツー本2 ゆっきーは本屋で『○○力』本のここを見るのだ!

 では次の本行ってみよう!おー(^0^)

一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ/東洋経済新報社
勉強本ブームの中、本書は、著者独自の視点で「大人の勉強法」を展開していく。つまり、小手先の勉強法ではなく、必ず身に付き、一生役立つための考え方、テクニック、戦略を余すところなく伝えているのである。効率よく勉強する手法だけでなく、大人としての教養や対人関係を良くする方法までを解説している。勉強法に「対人関係を良くする方法が必要なのか」と思う読者もいるだろう。だが、これらは仕事で成功する上で必要不可欠な要素であると著者はいう。


 Amazon紹介だと上記になるんですが、『本当に使える勉強法』の著者はまったく違うところに注目します。

 私にはとても面白い着眼点でした。なぜかと言うと、この本はまだ読んでないのですが、私も世の「○○力」というのが、何かやりすぎじゃないのかな〜と常々感じていたからです。


 まず目を引くのが、「仕事のための勉強には三つの能力を磨くことを意識する必要があります。三つの能力とは1コンテンツ能力2ノウハウ能力3ロジカルシンキング能力です」というくだりです。

 最近の勉強本やビジネス本にはむやみやたらと、この「○○力」「○○能力」という用語が目立ちます。すごい本になると「努力力」というものまであります。斉藤孝氏が、多数『○○力』というベストセラーを出したのも影響しているでしょう。


 ということで、調べてみたら斉藤孝さん一人でこんなに「力」本出してました(笑)。ウィキペディアに2007年までしか載っていなかったので、それ以降もっと刊行しているかも?


『子どもに伝えたい〈三つの〉』NHKブックス 2001
『読書岩波新書 2002
子どもの日本語をきたえる 文藝春秋 2002
『質問』筑摩書房 2003(のちちくま文庫)
自己プロデュース 大和書房 (天才の読み方2) 2003
段取り 筑摩書房 2003 (ちくま文庫)
齋藤孝の相手を伸ばす!教え』 宝島社 2004
三笠書房 2004
齋藤孝の読むチカラ 「東大国語」入試問題で鍛える! 宝島社 2004
原稿用紙10枚を書く 大和書房 2004
『コミュニケーション岩波新書 2004
コメント 「できる人」はここがちがう 筑摩書房 2004 のち文庫
『「頭がいい」とは、文脈である』角川書店 2004
齋藤孝の勉強のチカラ! 宝島社 2005(「勉強嫌いを治す本」として文庫)
恋愛-「モテる人」はここがちがう 筑摩書房 2005
女性に必要な12の-「声に出してほめたい」人と話してわかった アシェット婦人画報社 2005
人を10分ひきつける話す 大和書房 2005
サン=テグジュペリ-大切なことを忘れない「少年齋藤孝の天才伝 大和書房 2006
実戦!齋藤メソッド 生きるを鍛える 小学館 2006
齋藤孝の「教え」アップノート!―部下を伸ばして結果を出す 別冊宝島 宝島社
齋藤孝とつくる本 いますぐ書けちゃう作文―子どもたちと、むかし子どもだった大人たち、必読! どりむ社 2006
「言葉の」は家庭で伸ばす―今日からできる最強メソッド 齋藤孝の実践母親塾 旺文社 2006
齋藤孝の天才伝3 ピカソ 創造のエネルギーをかきたてる「未完成」 大和書房 2006
頭がよくなる四字熟語 角川書店 2006
齋藤孝の天才伝4 空海 人間の能力を最大限に発揮させる「マンダラ」大和書房 2006
子どもを伸ばす家族 マガジンハウス 2006
夏目漱石-人生を愉快に生きるための「悩み齋藤孝の天才伝 5 大和書房 2006
シャネル―人生を強く生きるための「孤独齋藤孝の天才伝 6 大和書房 2006
アイディアを10倍生む考える 大和書房 2006
モーツァルト 人を幸せにする「無邪気齋藤孝の天才伝 8 大和書房 2006
『教育岩波新書2007
気の―場の空気を読む・流れを変える 文藝春秋、2007
100%人に好かれる聞く 大和書房、2007
「加速」で成功をつかめ! 草思社、2007


 ピンとくるし、○○力とネーミングした方が確かに分かりやすいものもあると思うんですが、やっぱり中には違和感を感じるものもありました。

 例えばこの中だと、違和感を感じたのは恋愛力、少年力、未完成力、マンダラ力、家族力、悩み力、孤独力、無邪気力…かな。

 以下言葉の感想です。くれぐれも本の批判ではありませんので念のため。



 最初の恋愛力ってなんかヘン。恋愛はテクニックじゃないと思うから、力に換算するのはおかしくない?(笑)。

 少年力じゃなくて、少年らしさじゃないの?少年らしさを失わない男性って魅力的だけど少年力をこっそり本読んで磨いてる成人ってキモイ。キモくないですか、皆さん?

 未完成力って、シューベルトモーツァルトに失礼だぞ〜。

 マンダラ力って、そういう客観的に概念化できないものがマンダラのありがた〜い"ちから"なんじゃないのかい!

 家族力の高い家族って仮面家族の匂いがするのは私だけ?

 悩み力って、本当に絶望的に悩んだことない人が無い物ねだりしてるみたい・・・。悩まないに越したことないじゃーん。孤独力もそうだな、あらかじめ能力磨いておいて対応できる孤独なんざあ孤独じゃないだろ!

 無邪気力…。少年力同じであざといからイヤ!

 

 ここにないけど、世の「○○力」であたしが一番違和感があるのが「人間力」

 それを言うなら人間性でしょ。人間らしさとかさ(笑)。一瞬、刹那にきらめくように現れるその人の人格そのもの。人間力という言葉でそれ感じることができるんだろうか…。

 

 と、以上脱線してしまいました(ーー)。



 冗談はここまでで、以下から真面目モードです。

 『一生モノの勉強法』斉藤孝さんの著作群も私の第一印象とは違った本だと思うのですが、もし本屋で見つけて買うかどうか迷ったら、私は著者が○○力をどんな意味合いで使っているのかをパラパラめくってみます

 安易にこれからの時代○○力がないと生きていけないよ〜とか無責任に煽ったりしてないで、なんとかその見えない力の効力や掴み方、身につけ方を真剣に説いている本であった場合は、すごい名著だと個人的には思います。



 ハウツー本のすごさは、目の前にありそうでなかなかはっきり掴めない事象を分かりやすく解説して、どうやってそれに関わっていくかを分かりやすく説く点にあると私は思うので、「人間力じゃなくて本来人間性なんだけど、話を分かりやすくするためにこの本では人間力という言葉で現実を切り取ってます」という前提のある本だったら多分喜んでレジに行く


 これが表題の「勉強•読書のハウツー本2 ゆっきーは本屋で『○○力』本のここを見るのだ!」でした。

 この本を本屋で見かけるのが楽しみになってきました( ̄ー ̄)






 さて、ここまでお読みいただき、以前からこのハチャメチャブログをご覧頂いている方はお気づきの点があろうかと存じます。



 ついこの間まで、保健室がどうのというテーマで『○○の力』とかいうのを一ヶ月の長期にわたって書いていたのはどこのドイツだあああああああああ!(爆)


 あの連載が本当の人間らしさ、先生らしさとは何なのかを、成功したかどうかは別として頑張って書こうとしていたものなのかどうか、それとも・・・。ご判断は読者の方に委ねます(ーー)。



 というわけで、私は『○○力』という切り口の本が嫌いではありません(爆)。


 でも、基本は人間力じゃなくて「人間性」でしょ!って思うのでした・・・。

 だから煽ってる○○力本はパス!(o^—^)ノ