【ライフハック本の特徴】2シリコンバレー精神親和性その2

シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)/筑摩書房
 限られた情報と限られた能力で、限られた時間内に拙いながらも何かを判断しつづけ、その判断に基づいてリスクをとって行動する。行動することで新しい情報が生まれる。行動する者同士でそれらの情報が連鎖し、未来が創造される。行動するものがいなければ生まれなかったはずの未来がである。未来志向の行動の連鎖を引き起こす核となる精神。それが「シリコンバレー精神」である。
文庫のための長いあとがき〜シリコンバレー精神で生きる より


 梅田望夫さんによるこの簡潔なシリコンバレー精神」の定義ですが、この間のGTDについての記事で私は同じような文を書きました。

活動指針からトップダウンで夢や成功を実現することに手を付けるのではなく、逆にボトムアップ、今ある現状の整理から活動指針を明確化し、そこから夢や成功というゴールへ効果的につなげよう!というのがゆっきーの観たGTDの本質だということになります。
【ライフハック本の特徴】1 GTDと大ベストセラー『7つの習慣』の違い




 梅田さんの文章をパラフレーズしてみます。

限られた情報と限られた能力で、限られた時間内に拙いながらも何かを判断しつづけ、その判断に基づいてリスクをとって行動する。

 これはトップダウンで固定的なミッションを遂行するのではなく、常に臨機応変に素早く(流行り言葉を使えばアジャイルに)、状況を整理することから始めることと同義です。


行動することで新しい情報が生まれる。行動する者同士でそれらの情報が連鎖し、未来が創造される。行動するものがいなければ生まれなかったはずの未来がである。未来志向の行動の連鎖を引き起こす核となる精神。それが「シリコンバレー精神」である。

これは、そこから夢につなげようという活動を集団化したものだと言えるでしょう。


 つまりGTDの精神とシリコンバレー精神はそっくりなのです。




 とはいえ考え方がそっくりと言っても、片や天才集団がベンチャーキャピタルから潤沢な資金を提供してもらって企業として実行し、片や非専門家の私たちがパソコンパソコンやスマホ携帯使って個人やSOHOでやるライフハックとではまるで違うのでは?と思うかもしれません。

 ところが同じ梅田望夫さんのウェブ進化論にあるように、シリコンバレー精神の申し子とも言うべきグーグルのおかげで私たちも以前では考えられなかったようなライフハックが可能になっています。

 ヘンな例えですが、私たち庶民のランチも平安時代だったら摂関家の藤原氏一族でも滅多に食べられなかったようなものだというのと似てるかも(笑)。




 というわけで、シリコンバレー精神とライフハックの精神が似てることを確認しましたので、次は今日のライフハックの技術的な源流を梅田望夫さんのウェブ進化論に探ってみることにします!


 私達のランチが藤原氏一族より豪華なのは、グーグルが打ち立てて実現してくれたこういう世界のおかげだと私は思うのですが、さわりだけ・・・

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)/筑摩書房
ネット世界の三大法則

「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」という「次の10年への三大潮流」が相乗効果を起こし、そのインパクトがある闇値を越えた結果、リアル世界では絶対成立し得ない「三大法則」とも言うべき全く新しいルールに基づき、ネット世界は発展を始めた。

その「三大法則」とは、

第一法則〜神の視点からの世界理解
第二法則〜ネット上に作った人聞の分身がカネを稼いでくれる新しい経済圏
第三法則〜(無限大)×(ゼロ)=Something あるいは、消えて失われていったはずの価値の集積

である。

 では次回に!(o^—^)ノ