【ライフハック本の特徴】2シリコンバレー精神親和性その5

 こんばんわ(〃⌒▽⌒)ゞ

 今朝の続きで〜す。

人の記憶力には限界がある。だが、あなたの見聞きしたもの、触れたもの、そして普段は気にかけない自分の位置情報や生体情報まで、人生の「すべて」をデジタルに記憶させれば、いつでも簡単に検索して取り出すことができる。仕事に役立つのみならず、病気の兆候を発見することや、いずれはヴァーチャルな分身に人生を語らせることも可能だ。
 『ライフログのすすめ』Amazon紹介文より

 という刺激的なハヤカワ新書の『ライフログのすすめ』なんですが、ここにある「すべて」を「検索して取り出す」ってグーグルそのもののミッションなのですね。

 360度外界に向かうのか、過去を突き抜けて未来まで内側に光を照射するのかの違いだけで。

 ですのでこの点をさらに突っ込んで探求しているちょっと古いですがベストセラーグーグル本を参照してみたいと思います。


ザ・サーチ グーグルが世界を変えた/日経BP社
第一章 意志あるデータベース
第一章 検索のイロハ~五つのW、ひとつのH
第二章 グーグル以前の検索
第三章 グーグル誕生
第四章 一回五セントで一〇億ドル~インターネットが金の卵を産む
第五章 グーグル二〇〇〇‐二〇〇四~五年で三〇億ドル企業へ
第六章 サーチエコノミー
第七章 検索とプライバシー
第八章 グーグル、満を持して上場
第九章 グーグルの今日と明日
第十章 完全なる検索



 この中ではさまざまな極めて刺激的な考え方が提示されてますが、その白眉が第一章の「意思あるデータベース」です。

 これについて引用してみます。




 リンクを張るたびにクリックするごとに、わたしたちは人類の歴史に、重厚かつ永続的で、きわめて意味深い文化の産物を創りあげているのだろう。

 それこそ「意志あるデータベース」である

 意志あるデータベースとはつまり、実施された検索、結果として出てくるリスト、たどったパスの総体である。

 この意志を持つデータベースはどのサーバーにもあるが、なかでもAOL、グーグル、MSN、ヤフーのデータは膨大で、すべてを合わせるとその情報は、ウェブ文化発祥以来のリアルタイムの歴史を見せてくれる。

 あらゆる欲望・要求・願望・好み・選択がクリックの大河となって殺到し、発見され、召喚され、保管され、探知され、さまざまに活用され、そしてデータベース化される。

  意志あるデータベースはたとえてみれば、考古学的に層状化したテクノロジーの上に堆積した豊かなデータの表土と言えるだろう。
このテクノロジーこそ半世紀あまりの聞に、新興文化を産みだす素地を造っていったのである。



 考古学的なとは、ミシェル•フーコーのようですね!



 というわけで次回は、「すべて」を「検索して取り出す」ことと私の好きなフーコーとの関係(系譜学や考古学)に脱線したいと思います!
(o^—^)ノ