3クラウド、ライフログ親和性 その1【内部発ライフログ】
記録するだけでうまくいく/ディスカヴァー・トゥエンティワン
「ライフログは役に立ちますか?」というのは、「メモをとっておいて役に立つんですか?」「家計簿は何の役に立ちますか?」「日記をつけても意味がないのでは?」というのと同じことです。
メモにも、家計簿にも、日記にも、意味があります。
ライフログとは、メモや家計簿や日記をいつでもつくることができるようにするための、記憶のバックアップ。
今まで仕事や生活に役立つとされてきた断片的な記録をトータルにバックアップしてくれるもの、それがライフログなのです。
ライフログをとるようになると、こんないいことが…
⇒1体験を再生できる
⇒2記憶力が良くなる
⇒3仕事に役立つ
⇒4習慣をつくり、自分の成長につながる
⇒5体験を共有できる
⇒6整理できる
そしてあなたがスマートフォンをお持ちなら、今日からでもライフログを始めることができます!
(以上Amazon紹介文より)
前回まで「シリコンバレー精神」で書きました、自分の好みや適性を外部のデータから判断され、何時の間にかその「記録」に自分の人生が半分支配されちゃう世界を概観しました。
でも、もともとSF作家のウェルズさんが夢を描いた「世界脳」の世界はそんな悲観的なものではなかったはずです。自分の専門知識やノウハウを記録し、自分でいつでも取り出せるようにしておき、それを世界中に向かって開かれたものとすることで人にも役に立つことができる。
ですのでライフログには、外部から自己の宿命を決定してしまう【外部発ライフログ】(勝手に蓄積されていく個人情報など)と、【内部発ライフログ】(「世界脳」の精神)と分けて考えた方が良いと私は考えます。
『記憶のゆくたて』の主題で言えば「記録」と「記憶」がダイナミックな関係にあるためには、プライバシーを自分で管理し、管理するばかりではなく新しく創造し、世界に開く【内部発ライフログ】(自分発ライフログ)が必要だといえるでしょう。
その意味で「シリコンバレー精神」は新しい知のあり方を切り開いてくれますが、使い方によってはビッグブラザーが支配する管理社会の道具にもなってしまいます。それが前回最期に観た【外部発ライフログ】です。
そこで、シリーズ「スマホアプリ、クラウド、ライフログ親和性」ではこの【内部発ライフログ】を見ていきたいと思います。
よろしくお願いします(o^—^)ノ