4堂々と形からはいる(ツール、スタイルを重視する) 13知の分類のお手本、図書館分類のルーツ

 さて、フーコーお気に入りの中国の昔の分類図は笑えるけど、あれを現代日本で参考にしてる人はいないでしょう(笑)。

 知識の分類と言いますと、何はともあれ図書館の本の並び方が無意識のうちにお手本になっているかもしれません。書店も並び方はそれぞれ個性がありますが、マンガがないけど項目名はほとんど図書館と一緒かなという感じがします。

日本十進分類法(NDC)
000 総記
001 哲学
002 歴史
003 社会科学
004 自然科学
005 技術、工学
006 産業
007 芸術、美術
008 言語
009 文学


 今の日本が文化的に連続してない切断面は1945年の敗戦時ですので、大日本帝国図書館と比較してみると…


大日本帝国図書館の図書分類
第一門神書、宗教
第二門哲学、教育
第三門文学、語学
第四門歴史、伝記、地誌、紀行
第五門政治、法律、経済、財政、社会、統計
第六門数学、理学、医学
第七門工学、兵事、美術、諸芸、産業
第八門叢書、随筆、雑書等

 最初に宗教関係がきてるのはさすがに時代ですね。しかも「宗教」の前に「神書」がきてる。

 そうするといろいろ面白い想像ができて、ソビエト社会主義共和国連邦時代には001分類にマルクスレーニン主義関連の書物が集約されてたのかもしれないですね。

 あと文学•語学が今の分類ですと最後にきてますが、三番目の地位にいます。面白いのは随筆は今と同じで最後です。そうすると、三番目にきたものは、国学系伝統文学や中国古典などでしょうか。


 比較はなかなか面白いのですが、このままだとライフハックに直接つながらないかなという気がしないでもないです。

 そこで、じゃじゃーーーん。

大宅壮一文庫の「件名索引」の大項目
01政治・その他
02経済
03農・漁業
04世界
05探険・移民
06天皇
07戦争
08右翼•左翼
09平和運動
10労働問題
11公害•災害
12犯罪・事件
13心中・自殺
14世相
15奇人・変人
16世代
17おんな
18サラリーマン
19交通機関
20趣昧・レジャー
21賭博
22スポーツ
23芸能・芸術
24マスコミ
25宗教・思想

 さすが圧巻!右翼とか奇人•変人とか、おんな(笑)とかありますね。

 この分類思想はライフハックにかなりヒントになりそうなので、次回もうちょい見てみましょう!


つづく(o^—^)ノ