5ウェブ2.0親和性 1情報検索と死に筋復活

 前回最後に書きましたAISCEAS(アイシーズ)は、AIDMAに比べてずいぶん項目が増えた感じがします。

Attention(注意)
Interest(関心)
Search(検索)
Comparison(比較)
Examination(検討)
Action(購買)
Share(情報共有)


 理論的に検討しても分かりにくいので、具体例を探してみました。

 これを全部意識せずに自然とやっている購買パターンがあります。通販サイト、例えばウェブ2.0企業の代表選手アマゾンのでの書籍の購入がそうです。


Attention(注意)▷トップページのセール情報
Interest(関心)▷過去の注文履歴からのあなただけのオススメ
Search(検索)▷検索ボックスへの入力
Comparison(比較)▷「この本を買った人はこんな本も買っています」
Examination(検討)▷シッピングカートにとりあえず入れる
Action(購買)▷今買いたいものだけセレクトして決済
Share(情報共有)▷買って良かったとか金返せとか(爆)書評を書き込む


 きれいにAISCEAS(アイシーズ)になっちゃってます。さすがアマゾン。強さの秘密は最新のマーケティングモデルが創業時からあったということでしょうか。





 ここでふと楽しい(^○^)疑問が…。

 これってアマゾンの専売特許じゃなくて他でも使えるはず。ユーザーがAISCEAS(アイシーズ)パターンで情報検索する商品なら何でもいけるんだろうか…。


 ということで、アマゾンのビジネスモデルをもうちょい詳しく見てみようと思いました。

photo:01

 本の流通の関係者といえば、インターネットが登場するまでは、出版社と流通業者と書店であった。皆、店舗や倉庫や在庫といった大きな固定費を抱えるから、ある程度以上売れる本、つまり(売れ筋20%の)「恐竜の首」で収益を稼ぎ、ロングテール(死に筋80%)の損失を補うという事業モデルで長いことやってきた。
 2004年秋にロングテール論が脚光を浴ぴたのは、ネット書店がこの構造を根本から変えてしまったという問題提起があったからだ。提唱者は米ワイヤード誌編集長のクリス・アンダーソン氏。米国のリアル書店チェーンの「バーンズ・アンド・ノーブル」が持っている在庫は22万タイトル(ランキング上位22万位までに入る本)だが、アマゾン・コムは全売り上げの半分以上を13万位以降の本から上げていると発表したのである。(中略)
 リアル書店では在庫を持てない「売れない本」でも、インターネット上にリスティングする追加コストはほぼゼロだから、アマゾンは230万点もの書籍を取り扱うことができる。
 しかも「売れない本」には価格競争がないから利幅も大きい(米国では新刊書にも値引き競争がある)と良い事ずくめになる。これがロングテール現象である。
梅田望夫ウェブ進化論』ちくま新書



 アマゾンは要するにこの死に筋80%をAttention(注意)▷Interest(関心)▷Search(検索)▷Comparison(比較)▷Examination(検討)▷Action(購買)▷Share(情報共有)AISCEAS(アイシーズ)でうまく発掘させているのではないかなと思ったのですが、どうでしょう。



 ということで、次回はこの情報検索と死に筋復活関係について考えて見たいと思います!



 つづく*\(^o^)/*