6心理学と脳科学に根拠を求める 1アフォーダンス?
それでは、創造性を実践するライフハックシリーズ最後の「心理学と脳科学に根拠を求める」に入ります。
まずは人間の創造性の素晴らしさ、不思議さをロボットと比較してみましょう。
(^_^)
『ライフハックス鮮やかな仕事術―やる気と時間を生み出すアイディア』の著者佐々木正悟さんは大手企業を退職したあと米国の認知心理学のドクターコースに進まれた方です。そのためか、実践的なライフハック本でありながら「心理学と脳科学の根拠」、が随所に散りばめられていて、説得力がさらにアップしているような気がします。
佐々木さんは、OCRソフト(スキャナーとかと一緒に使う文字読み取りソフト)の笑える誤認識の話題のあと、ロボットと人間の認知力に違いをこんな風に言っています。
ライフハックス鮮やかな仕事術―やる気と時間を生み出すアイディア (MYCOM新書)/毎日コミュニケーションズ
文字に限らず、そもそも機械に何かを「認識」させるというのは、滑稽なほどうまくいかない。家庭の主婦や一人暮らしの学生が待望する「お掃除ロボット」を作り出そうとしても、一番初歩的なところからつまづいてしまう。あるものを「捨ててよい」と判断させるにはどうしたらよいのか?
『ライフハックス鮮やかな仕事術―やる気と時間を生み出すアイディア』
切り口も文章も非常に刺激的な本です(^_^)。
上記の解決なんですが、佐々木さんは、J• J• ギブソンの「アフォーダンス」というウルトラ技を出してきます。人間とロボットの認識• 認知能力の違いの説明が非常にユニークでその後の影響力も高い考え方だそうです。
- 「メモというものが、世界にあるのではない。人が何かを書き留めたいと思ったとき、メモになりそうなものは、すべてメモなのだ。ワイシャツの袖口であろうと、地面だろうと」
J• J• ギブソン
これがJ• J• ギブソンのいうロボットにはない人間の認識• 認知能力の鍵「アフォーダンス」(うまく受けとめてくれるようなもの)でした。
ロボットには捨てようという欲求や動機がない。当然メモする時にも何をメモするかの意図的な方向性がない。これがロボットが文字通り機械的になってしまう理由であるということでしょうか。
人間の場合、なんとなくの目標地点が思い描けて(これが人間!)、その着地する、うまく受けとめてくれるようなものが期待できるからうまくいくということかなと読みました。例えば空中ブランコの相方を信用することができれば、余計な雑念(ゴミに相当)は捨ててしまってぎこちなさはなくなる。あれと同じかも?
実践的なライフハックにも関係が多ありのような予感!(^○^)
ということで、次回もこの刺激的な「アフォーダンス」という言葉についてみてみたいと思います。
つづく*\(^o^)/*