4堂々と形からはいる(ツール、スタイルを重視する) 7本田理論の逆?

 では『リアルタイムウェブ「なう」の時代』の続きです。

 同じ切り口の「ストック(BS)とフロー(PL)」ですが、著者の小林さんは、BS重視の本田直之さんとは反対に、下記のように述べています。

【「フ口ー化」の必然性】

 比較すると論点がはっきりしますので早速みてみましょう。
(o^—^)ノ

リアルタイムウェブ-「なう」の時代 (マイコミ新書)/毎日コミュニケーションズ
 (一昔前のインターネット)ユーザーは「このテーマに関する情報が欲しい」という明確な意思を持ち、ストックされた情報の中から必要なものを取り出して消費する。
 そこで検索エンジンという、大量の「古新聞の山」の中から目指す情報を引っ張り出すツールが、これまでのウエブにおいて非常に重要な存在になっていたわけだ。
 それでは、プッシュ型(RSSやメールマガジンやSNSのフィード、メールやマイページのアメブロの更新情報など)の情報配信が一般化された状況ではどうなるだろうか。
 その場合、ユーザーの手元にはどんどん新しい情報が届けられることになる。
 それはちょうど、新聞の配達を一時停止してもらうお願いをし忘れたまま、長い旅行に出かけてしまうようなものだ。
 旅行から戻ったあなたが最初に自にするのは新聞紙で溢れた郵便受けである。あなたは図らずも「ストック」された新聞紙の山を見て、そのすべてに目を通そうと思うだろうか?

『リアルタイムウェブ-「なう」の時代 』マイコミ新書
(カッコ)内はゆっきー補


「新聞の配達を一時停止してもらうお願いをし忘れたまま、長い旅行に出かけてしまうようなもの」というのはよくわかる例えです。

 このことをツールの流行り廃りで確認してみましょう。

 ここで少し昔話をしよう。昔と言っても数年前のことだが、2005年から2007年にかけて、前述のRSSリーダーが話題になったことがあった。
 RSSリーダーは情報収集を効率化するものであり、それだけに「ビジネスマン必携ツール」として社会に広く普及することが予測されたのである。実際に非常に便利なツールなのだが、残念なことに期待されていた程には一般に定着せず、Twitterなどのソーシヤルメディアが勢力を増す中で、それと入れ替わるように下火になってしまった。

 なぜRSSリーダーは期待された成功を収められなかったのだろうか。これには諸説あるのだが、その中に面白い指摘がある。それは、「未読記事の山」が見えてしまうというものだ。

 未読の山?なんでしょうか(o'ー'o)

 ブログの数が増え、RSSリーダーに未読記事がうずたかく積み上がったらどうなるか。
 しかもRSSリーダーに登録されているのは、多かれ少なかれ「これは欠かさず読まなければ」と感じたブログだ。スパムメールでメールクライアントが膨れあがるのとは、まったく質の違うプレッシャーを感じることだろう。
 さらに積み上げられた記事の中身について、詳細な条件を付けて検索することは難しい。
 まるで古新聞の山と格闘するかのように、その中から自分にとって価値のあるコンテンツを見つけ出さなければならないのである。

 うむ(*v_v)。

 まさに「新聞の配達を一時停止してもらうお願いをし忘れたまま、長い旅行に出かけてしまうようなもの」という状況です。

 この状況に対して著者の小林さんはこう言います。

 つまりいくらRSSリーダーが「情報を集める」という部分をフロー化し、効率化してくれるからといって、集まった情報を「ストック」として処理しようとすれば無理が生じてしまうわけだ。
 したがってプッシュ型の情報配信には、フロー型の情報処理が組み合わされる方が望ましいのである。


 結論として本田直之さんとは反対にストック型ではなくこれからの時代フロー重視型だと言っているように見えます。

 どっちがいいのでしょうか?(*v_v)
 両方説得力があります。

 これを次回検討してみるとします(o^—^)ノ